恋の季節ウミウシ版

「恋の季節」なんて歌がありましたね・・・などという書き出しはオヤジそのものなので、やりたくないのですが書いちゃったのでこのまま進めます。
ワケわからない書き出しですが、今回は絶頂をむかえつつあるウミウシの繁殖活動について。

例年、このシーズンになると夕暮れ時にウミウシの産卵を観察できることがあります。個人的経験によると産卵の時間帯は１８：００−２０：００頃が多いように感じますね。一度産卵を始めたウミウシは、ダイバーがライトをビカビカ当ててもまったく動じず、粛々と産卵をこなしていきます。
何せウミウシのやることですからスピーディじゃありません。「じぃ〜〜〜〜〜〜っくり」て感じで産卵するワケですが、ウミウシが通ったあとにぷちぷちの卵が生み付けられているところを見ると、何かしら胸に迫るものがあります。んで、卵を産み終わったウミウシは卵を気にするそぶりもなく、さっさと産卵床を離れてしまいます。

しかし不思議なのは、非アクティブ系水中生物の筆頭であるウミウシが、どのようにして繁殖相手を見つけるか、ということ。ウミウシは雌雄同体だったと記憶していますが、それでも「出会い」がないと繁殖できないのは確か。謎です。