ケガの功名
この前、久しぶりに200ミリマクロを使用してみました。思えば、1年ぶりくらいになりますか。
被写体は、ここところお気に入りのトールフィンゴビー君。
ハウジングに専用ポートをセットして、フォーカスギアの動きを確認してみたところ・・・ちょっと重たい感じはするものの、しっかりと動いています。
んで、水中に持って入り、さっそく砂地でハゼタ〜イム!と相成りました。
このポイントのトールフィンゴビー様、大きくて、しかも逃げないのが揃っており、まさに被写体天国。まあ、そうは言っても、やっぱりシャイで有名なトールフィンゴビーには違いありません。念のため、トールフィン様から1m以上離れた場所に着底し、ソロソロと接近していくことにしました。
水底で腹ばい、いわゆる「伏射」の姿勢をとりつつファインダーをのぞいてみたところ・・・
ムムムム・・・ピントが来ない!!!
フォーカスリングをいくら回しても、ピントが来ないのです!!!
アレレレレ、おかしいな、と、ポートレンズ面をのぞきこみながらフォーカスリングを回してみると、なんと空回りしている様子。長年使用していなかったせいでしょうか、リング内部で何らかの不具合を起こして、フォーカスリングを回しても、レンズにまでその動作が伝わっていないようなのです。
セッティング時には、レンズのフォーカスを最短撮影距離にあわせてセッティングしていたハズ・・・
ということは・・・
そう、かのトールフィンゴビー様に最短撮影距離まで寄らないと撮影できないっ!!!というシュールな状況に置かれていることになっていたのです。
このポイントの大らかトールフィンゴビー様とはいえ、さすがに200ミリの最短撮影距離まで寄るというのは至難の業。
結局、ジリジリジリと10分ほどをかけてアプローチすることにより、何とか写真を撮ることに成功しました。
なのですが、写真のとおりの被写界深度の浅さ(泣)トールフィン様がちょっとでも動こうものなら、とたんにアウトフォーカスになってしまいます。もちろん「置ピン状態」ですので、ピント調整は私が動かなくてはいけません。トールフィン様が動けば、私もゴソゴソと動き、なんとか目にピントが来るように数十カットを撮ってみました。
で、ダイビング後、仕上がりを見てみたところ・・・
おぉ、これはこれで面白いじゃん!
と自画自賛してしまう仕上がりに。新境地開拓かぁ・・・