今回はちょっと真面目に、モルディブのエイズ問題について

今回はちょっと真面目にモルディブのニュースサイト「ハヴィールドットコムドットmv」より、モルディブエイズ関連ニュースを抜粋してみました。過去日本で発生したような輸血による感染がなかった一方、コンドームを使用することに対する根強い抵抗、多数訪れる外国人、後手にまわる対策等々、モルディブ独自の因子はまた完全に取り除かれたわけではありません。
今後も波紋を投げかけそうな問題です。

***以下記事より***

12月1日付
国際エイズデーを迎え、モルディブの公衆保健部は、モルディブ人の全てのエイズキャリアーは無防備な性交渉によるものだと発表した。患者のうち数名はモルディビアンパートナーから感染していたが、患者の大部分は外国人のパートナーからのものだった。
モルジブ政府は、1991年11月18日に最初のHIV陽性患者を見つけたと発表した。1991年以来、13人の陽性が確認され、その内訳は男性11名に女性2名だった。そのうち9名は既に故人となっている。
モルディブ保健省は、エイズ感染を予防する処置を取っていると発表した。 これは啓発プログラムからなっており、関係政府機関は、エイズに関して高リスク領域にいると思われる人々に知らせている。 これはティーンエイジャー、リゾートの労働者、外国へ行く人々、および船員などを主な対象にしている。

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12月2日付
モルディブには、13人の確認されたエイズ患者がいるが、政府規格に従うと数は52人に上る可能性。
(祥平注*WHO規格では130人)
世界保健機関規格に照らし合わせると、確認されたエイズ感染1件の裏には10件の未確認のケースの存在が考えられる。しかしながら、モルジブ独自の社会経済生活を鑑みた政府は、モルジブで確認された感染1件あたり4件のエイズ患者がいるかもしれないという意見だ、と担当職員は述べた。

公衆保険部によると、現在生存しているエイズ患者4名の年齢は20−40歳代、全員が首都マーレで生活しているとのこと。

モルディブ政府は、生存しているエイズ患者に、WHOによって承認されたエイズ患者向け薬剤の投与をはじめた。
「この処理(薬剤投与)開始後、何らかの事情でこの投与を中断すると体の抵抗力は低下します」担当職員のコメント。
「患者が末期のエイズを発症するときだけ、この処理をほどこします。」 「これによって、患者は他の病気を併発させることができません。」

Haveeru Daily Onlineより(2004年12月1日、2日発行分より抜粋)
http://www.haveeru.com.mv/?page=english