イルカイルカイルカ

マンタにジンベエ、ハンマーヘッドシャークとモルディブでは一通りの大物を狙うことが出来るワケですが、意外な弱点があったりします。
それは水中イルカ。
水面上からは頻繁にイルカの姿を見ることができるのですが、水中で出会うとなるとかなり難しいレアものになってしまうのです。この「水中イルカレア化」の一番の原因はモルディブにいるイルカの多くがハシナガイルカであるということに起因しているように思われます。ハシナガイルカというのは比較的小型で俊敏に水中を泳ぎ回り、スピードボートと併走したり派手なジャンプを披露したりする反面、人に対しては極端にシャイで、スノーケリングで一緒に泳ぐことすら困難なイルカなのです。
泳ぎが遅く、人に馴れやすいバンドウイルカが多数いてくれる環境でしたら、イルカスイム、イルカダイブ実現はそれほど難しくなかったはずなのですが。

さて、そんな感じで厳しいモルディブの水中イルカ環境ですが、いくつか嬉しい例外があったりします♪
シーズン、エリア、時間帯等を選ぶことによって、水中でのイルカ遭遇を狙うことができるのです。
まずシーズン、これは透明度の良くなる乾期がおすすめ。水中でイルカの声は聞こえるけど、姿が見えず・・・なんてことはよくあるのですが、こんな歯がゆい状況も透明度が良ければ、彼らの姿を見ることができるようになるかもしれません。
エリアに関しては南マーレ環礁、フェリドゥ環礁のチャネルのポイントが圧倒的強さを発揮しています。具体的に言うと、グライドゥコーナー、ココアコーナー、フォッティヨ、ミヤルカンドゥといったところ。これらのポイントに共通しているのは、チャネルが比較的狭いということ。チャネルを移動するイルカ達をゲットするには、彼らの通路が狭いほうが我々人間には好都合なのです。
時間帯、これは圧倒的に早朝と夕方ですね。この時間帯になるとインリーフから外洋に、もしくはその逆と、チャネル内を群れで移動する習性があるようなのです。

ちなみに最近のツアーで水中イルカに会ったのは約10日前の11月26日、南マーレ環礁グライドゥの早朝ダイブでのことでした。この時は100匹以上の群れがダイバーを取り囲み、ゲスト・ガイド双方とも狂喜乱舞、思い出深い1本となっています(っても、この時私はダイブを休んで船上待機。実際にイルカをみたわけではありませんが)
これからモルディブは乾期シーズン、もしかしたら皆様も水中イルカに出会えるかもしれませんね。