ウミウシ後進国

maldives2004-11-07

ゲストからのリクエストのなかで、やはり一番多いのは「マンタ、ジンベエ、ハンマーヘッド」といった大物系ですね。その次に共生ハゼなどのマクロが続くのですが、最近になってウミウシのリクエストが多くなってきているような気がします。
立派な図鑑が何冊も発行されたりして、すっかり定着したウミウシブームがモルディブにもその余波を広げている、といったところでしょうか。非ダイバーから見たら「ハデなナメクジ」くらいにしか認識されかねない彼らも、ピカチュウだ何だと人気者に祭り上げられていますね。
さて、ここで困ったことがひとつ。ズバリ言いますと、モルディブではウミウシの種類・数が極端に少ないのです。たまに見かけるウミウシもイボウミウシなどの「硬い」系がほとんどで、今ひとつ派手さに欠けるきらいがあります。個人的な感想を言わせてもらうと、数年前にモルディブを襲った異常高水温のあとから、ウミウシの姿が少なくなったような気がします。
こんな状況ですから、ゲストからウミウシのリクエストがあると「ウムムム・・・」と頭を抱えてしまうことになるのが常。

それでも、たま〜には写真のようなウミウシをゲットできることも。この写真のウミウシ、タンジャオリバリアという西部インド洋の固有種らしいのですが、キレイでしょ?
まあ、でもこの種を最後に見たのは1年半ほど前・・・。バアア環礁などでは比較的多く見られると聞いたことがありますが確かではりません。残念ながらリクエストいただいても、お見せできると確約できない種なのです。

そんなこんなで、「ウミウシ後進国」驀進中のモルディブ(というかサザンクロス)ですが、今後は何とかして、ウミウシ満載のエリア・ポイントを開拓し、ウミウシマニアの皆様にも満足いただけるようなサービスをできたらいいな・・・、という優柔不断な締めくくりで終わりたいと思います。