ラマダン後半戦突入!

長い長いラマダン(断食月)もやっと後半戦。
当事者のモルディブ人たちにとっては、終わりが見えてきて、やっと一息つける頃合いの時期になってきました。
今回は、モルディブの「ラマダントピック」をいくつか紹介してみましょう。

1.電化製品などが安い?
首都マーレの家電用品店などでは、ラマダン期間中とその前後に大幅ディスカウントありの「ラマダンセール」を行うところが多く、これが意外にお得だったりするのです。
洗濯機や冷蔵庫、TVなどの一般家電が通常価格より30−40%オフなんて当たり前。「ソニー」や「シャープ」などメジャーどころはもちろん、「イチバン」や「アキラ」など明らかにインド製なのにメイドインジャパンを謳っているバッタもん家電まで多くのものがディスカウントの対象となっています。
他には、服飾品店なども大々的なセールを行っていることが多く、こちらもお得感満載。
ただし、観光客向けのおみやげ物店などではセールをおこなっていないようです。

2.本当にみんな断食しているのか?
断食しなくてもいいのは、病人、妊婦、子供など。それ以外の人たちは、太陽の出ている時間帯の断食をしなければいけないことになっているのですが・・・全員しっかり断食しているかどうかとなると「?」だったりします。
「病人」なら断食をしなくてもいいのだからとばかりに、ちょっと咳が出ただけで冷蔵庫に突進したり、熱があるとかいってしっかり水分摂ったり、お腹が痛いと言ってタバコを吸ったり(?)という行為に走る人を何人か見てきました。
正直言って、この「掟破り」が宗教的にどの程度の罪なのか、私にはよく分からないのですが、断食自体をあまり評価できない私にとっては、この「掟破り」をしている人のほうが健康的に見えたりします。

3.夜間の食事はどうしてる?
断食中の食事、「朝食」が日没直後の17:50頃となっています。
そのあとは深夜に「昼食」、日の出直前に「夕食」と3食に分けて食事を取る人もいれば、夜間に4食、5食を取るような猛者もいて、こちらは結構個人差があるようです。ただ、皆さん夜のうちに食いだめしておこうという魂胆があるらしく、食事の量はいつもより多めになっているみたいですね。いずれにしても、あまり健康には良いように思われない食生活です。

4.外国人も断食をするのか?
当たり前のことですが、イスラム教徒でない限り、外国人は断食の必要はありません。んが、外国人でも意外と影響は受けます。何しろ、ラマダンのために飛行機のスケジュールまで変えちゃうお国柄ですから、リゾートのボートスケジュール変更やら、お役所の営業時間(?)変更なんかは当たり前。また、断食中のモルディブ人の前で飲食しにくかったり、といった気を遣う場面も多々あったりします。