会心の1ダイブ

1日3ダイブ、それが週5日。サザンクロスが動いているのは年のうち約10ヶ月として、約43週。ってことは、3×5×43・・・1年間に約645本潜っているわけになりますね。

さて、先日、北マーレ環礁のマギリというポイントで潜ったときのこと。
このポイントは、ヨスジフエダイムレハタタテダイの大群と、フルムーンリーフゴビーなどのマクロもの、さらに雨期にはヒメイトマキエイの群れが期待できるところなのです。
この日はマクロのリクエストがあったので、まずマクロもののハゼなどをお見せして、そのあとに浅場の群れものへと移動していきました。そんなこんなで、いつの間にか、最大潜水時間の45分が迫ってきていたのですが、肝心のヒメイトマキエイだけは現れてくれません。ここで浮上しても、まずまずの内容でお客様は満足していただけるとは思ったのですが、やはりヒメイトマキエイの群れは見て頂きたい。う〜ん、と悩んでいるうちに潮がやや速くなってきているのに気付きました。あれれ、この潮だと、この先の砂地まで行けるんじゃないか?と思い始めたのです。この先の砂地は最近になってヒメイトマキエイが現れることが多々あり、ちょっとしたホットスポットになっていたのです。ただ、潮の向き・速さが味方してくれないと行けないロケーションにあるので、ガイドの判断が重要になります。
で、またまた悩んだ私は、潜水時間を10分間延長して一発ギャンブル、その砂地まで行くことにしたのです。潜水時間を延長までしてヒメイトマキエイが出なかったらちょっと格好悪いな・・・とは思ったのですが、強気ダイブが売りの私としてはここで引っ込むわけにはいきません。
ちょっとドキドキしながら砂地にいってみると・・・砂地でヒメイトマキエイたちが群れ遊んでいるではありませんか!それも10−12枚ほどの数で!!
いや〜〜〜これは気持ち良かったぁ〜〜〜。もちろん、ゲストの皆様にも大変喜んでいただきました。

未熟者の私としては、これほどまでに会心のガイドをできるのは年に数回あるかないか、といった頻度のもの。言い換えれば645分の数回といったレベルのものです。これからも精進していって、この会心のガイディングをせめて毎週お見せできるようになっていきたいですね。