スゴイぞ、モルディブのDVD!

maldives2005-05-19

世界のコンピューターソフトのうち35%が違法コピーというニュースが先日ありましたが、ここモルディブでもコピーものはメジャー級。
街中では、以前よく見かけたレンタルビデオ店に取って代わって、DVD店を多く見かけるようになりました。このDVD店で販売されているソフトのうち、90%以上がコピーもの!(個人感覚値)
また、そのDVDが凄い力業(ちからわざ)なんです。

DVDというものは、その大容量を生かして高品質の画像・音声を楽しむことを目的として開発されたものとばっかり思っていたのですが、モルディブで販売されているDVDの場合、その大容量を生かして入るだけの映画をブチ込んでいるものが多いのです。

今、ワタクシの手元にある2枚のDVD、ひとつは「ミスタービーン全話」、もうひとつは「ディカプリオ映画6本立て」というもの(笑)これでお値段は65ルフィア(日本円で約550円)と破格。お店によっては50ルフィア台で購入できるところもあるようです。
ミスタービーンの方は、イギリスのTVで放送された全話だけでなく、主役のローワン・アトキンソンのインタビューまで収録している徹底ぶりが笑わせてくれます。
ディカプリオの方も、「タイタニック」、「ザビーチ」、「キャッチミーイフユーキャン」、「ロミオとジュリエット」、「The MAN in The IRON MASK」(??邦題不明)が収録されているというサービスぶり。個人的にはこれに「ギルバートグレイプ」が加われば最強なのですが、これは無い物ねだりというもの。「タイタニック」のケイトウインスレットのブタ顔も、「ロミジュリ」のクレア・デーンズの可憐な若さも、「キャッチミ〜」のトム・ハンクスのオヤジぶりも、すべて1枚のDVDで楽しめてしまうのは、技術の進歩と南の島ならではの著作権の影の薄さを象徴していて楽しいものです。

こんな感じでフザけたDVD満載のお店が、首都マーレには数え切れないほどオープンしています。ハリウッド映画はもちろん、ヒンディー、タミール語のインド映画、変わったところではス○ジオ○ブリの映画6本立てなどといったところが数百枚揃っている様は、まあ、何というか、フクザツというか嬉しいというか・・・。

当たり前の話ですが、日本映画をのぞくほとんどのDVDには日本語字幕はありません。が、しっかりと英語字幕は出てくれるので、ある程度は内容を理解できるはずです。(ミスタービーンは字幕自体が必要ありませんが)

もうひとつ当たり前の話ですが、これは国際的に見れば立派な犯罪。モルディブで簡単に購入することはできますが、これを日本に持ち帰れば処罰の対象となります。この文章は、マーレの実態をお伝えするために書かれたものであり、違法DVDの購入を助長する目的で書かれたものではありません。