モルディブ乾期情報

2005年もすでに2月。モルディブの乾期も佳境を迎えてまいりました。
んで、乾期最新情報として、2005年乾期の良いとこ、悪いとこを数回にわけてズラズラ挙げてみたいと思います。(今回は大物編)

・ジンベエなんだけど・・・
ここのところ、やや不明瞭な言動(?)が目立っていたアリ環礁南部のジンベエザメですが、やっと安定して見られるようになりました。マミギリからサンアイランドの外洋側にかけてのエリアで出ています。
出会えるだけでもシアワセを与えてくれるジンベエ様ですが、彼のスイッチが捕食モードに入っていたら、さらにシアワセ気分になれるでしょう。パチンコの大当たりが来て喜んでいるところに、さらに確率変動のオマケがついたようなものです。
捕食モードで、プランクトンしか目に入っていないときのジンベエは、ダイバー・スノーケラーがかなり近づいても「全然OK!」、「どんどんいらっしゃい!」という鷹揚な態度で接してくれることが多いのです。まあ、鷹揚、というよりも周りが見えてないだけだと思いますが。いずれにしても捕食モードで大口バクバクさせている彼らを見つけたら、じっくりとジンベエ観察ができる、と期待して間違いはないはずです。でも、そんな時でも「お触り」は御法度。これだけは厳守してくださいね。

・マンタ???
ちょっと少ないんですよ〜、アリ環礁西側のマンタたち。ランガリマディバル、ドンカロティラ等々、乾期のマンタポイントでの成績が芳しくありません。これらのポイントでは、マンタが出るには出るのですが、出現数が例年のレベルに達していないように感じられます。どうしちゃったのでしょうか・・・。
反面、北マーレ環礁のボドゥヒィティ周辺ではかなりの数のマンタが出現中との情報もありました。もしかして、そちらに大挙集中しているのでしょうか。気になるところなので、来週以降、こちらのエリアをチェックしてみるつもりです。

ハンマーヘッドシャークはどうよ?
ラスドゥ環礁のハンマー、なかなか好調です。透明度の良化につれて遭遇確率、出現数ともに上昇してきました。先週は10匹以上のハンマーの群れに遭遇できています。他ボートからの情報でも例年以上の充実ぶりが伝わってきています。良い感じです。

メジロザメ系とかってどんな感じ?
南マーレ環礁のココアコーナーなどでは結構な数のメジロザメを見ることができますが、潮流などによってはかなり深い場所に屯していたりすることがあるのが難点。
一方、アリ環礁のフィッシュヘッドでは、「往年の名物」に風化しつつあったメジロザメが復活の気配を見せています。ふたケタまではいかないものの、コンスタントに数匹のメジロザメを見られるようになってきました。これは良い傾向ですね。

・イルカイルカイルカ!
隠れた乾期の名物でもある水中イルカですが、当サービスでは2004年年末を最後に遭遇が途絶えています。これは2005年1月初旬〜下旬に各所で見られた透明度の悪化が一因を担っているように思われてなりません。シャイなハシナガイルカと遭遇するには、グリグリの激流と、スッコーンと抜けた透明度がマスト。その二本柱のうちのひとつが今ひとつ不調だったのがここ最近の水中イルカ遭遇の不振につながっているのでしょう。
んが、ここにきて各エリアの透明度も上昇中。これからしばらくは、水中でイルカの鳴き声に要注意ですね。嬉しい遭遇があるかも!

・その他の大物
マミギリなどで時折見かけるのが、マンタ並みの巨体を誇るトビエイ。背中には、茶色地にうねうねとまだら模様が走り、ちょっと不気味な印象をあたえてくれます。日本名はなく、「オルタネートイーグルレイ」という英名で呼ばれているこのトビエイ、外洋ポイントを中心に時折現れます。
また、一昨年、昨年の2−3月期に出ていたのが、ランガリアウトサイドでのニタリ。透明度の悪いエリアに出ることが多いうえに、逃げ足の早さもナリタブライアン並みという引っ込み思案の性格が災いして、なかなか出会うことができないサメですが、この時期のこの場所に限ればゲットできるかも・・・。